シャープのウォーターオーブン、ヘルシオ AX-LSX3Cとヘルシオ AX-LSX3Bの主な違いは、新モデルのAX-LSX3Cが音声操作「クックトーク」対応、冷凍食材対応メニューの追加、およびスマホアプリ連携の強化など最新機能を備えている点です。
一方AX-LSX3Bは基本機能が揃った安定モデルとして、価格・操作性・庫内容量(いずれも30L)において安定しています。
カラーや操作方法、メニューの幅の好みによって選び分けると良いでしょう。
この記事では、シャープのウォーターオーブン「ヘルシオ」シリーズのAX-LSX3CとAX-LSX3Bの違いについてご紹介します。
AX-LSX3CとAX-LSX3Bの主な違い
シャープのウォーターオーブン「ヘルシオ」シリーズのAX-LSX3CとAX-LSX3Bは、どちらもプレミアムモデルに位置づけられていますが、細かな仕様の違いがあり、選ぶポイントが変わってきます。
「クックトーク」に対応(AX-LSX3C)
AX-LSX3Cは、音声を使って操作をサポートしてくれる「クックトーク」に対応しています。声でメニューを呼び出したり案内を確認できるため、調理中に手がふさがっているときでも操作しやすいのが特徴です。AX-LSX3Bではこの機能が搭載されていません。
“ヘルシオあたため”の一部メニューがヘルシオトレーに対応(AX-LSX3C)
AX-LSX3Cでは、“ヘルシオあたため”の一部メニューがヘルシオトレーに対応しました。付属のトレーを使って加熱できるため、調理の流れをスムーズに進めやすくなっています。AX-LSX3Bと比べると、使えるメニューの幅が少し広がっています。
「らくチン1品」で冷凍食材メニューが追加(AX-LSX3C)
AX-LSX3Cでは「らくチン1品」に、冷凍食材を使うメニューが加わりました。冷凍のまま調理に使える選択肢が増えることで、日々の料理の幅を広げられる点が魅力です。AX-LSX3Bでは通常の食材を中心としたメニュー構成でした。
搭載メニュー数の違い
メニュー数にも違いがあります。AX-LSX3Cでは、追加された機能に合わせてメニュー数が増えています。詳しい数値は時期により変わる場合がありますが、全体としてAX-LSX3Cのほうがやや豊富な構成です。
カラー・デザインの違いはある?
AX-LSX3CとAX-LSX3Bはどちらもカラーは「プレミアムブラック」と「ブラストメタルホワイト」の2色展開で共通しています。外観の印象はほぼ同じですが、AX-LSX3Cは液晶パネルと音声操作対応など操作面が新しくなっており、キッチンでの使い勝手にも差があります。デザインは共通色で上品な雰囲気を持っており、設置するキッチンのインテリアに合わせて選ぶことができます。
価格帯の違い
価格帯にはある程度の差があります。発売当時の参考価格としては、AX-LSX3Cはおよそ17〜18万円前後で販売されることが多く、AX-LSX3Bはおよそ15〜16万円前後でした。時期や販売店により変動しますが、一般的には新しいAX-LSX3Cのほうが、やや価格が高い傾向にあります。
操作性・スマホ連携の違い
アプリ連携の対応状況
AX-LSX3Cはスマートフォンアプリとの連携が強化されており、アプリから新しいメニューの受信や呼び出し、調理の予約(タイマー設定)といった操作を行えます。
アプリ上でメニュー説明を確認したり、リモートで開始・停止の操作ができる場合もあるため、離れた場所からの操作や準備の確認に便利です。
AX-LSX3Bもアプリ連携に対応しており、基本的なメニュー呼び出しや操作案内は可能ですが、AX-LSX3Cはより直感的な画面構成や操作の流れが整えられている点で差があります。
音声サポートなどの操作面の違い
AX-LSX3Cは音声操作(クックトーク)に対応しており、音声でメニューを検索したり案内を受けることができます。
音声でのやり取りが可能になったことで、画面を細かく見なくても手順や残り時間などの案内を耳で確認でき、調理中の操作がよりスムーズになります。
AX-LSX3Bは主に物理ボタンやダイヤル、液晶パネルを使った操作方式で、視覚を頼りにした操作を好む方に適しています。
操作の好みや設置場所で、どちらが使いやすいかを選んでみてください。
発売年・型番の違い(モデル世代の整理)
AX-LSX3Cは2024年モデル、AX-LSX3Bは2023年モデルとして展開されています。
型番末尾の”C”や”B”は世代差を示しており、AX-LSX3CはAX-LSX3Bの設計を踏襲しつつ機能を拡張した後継機です。両機は庫内容量30Lや加熱方式などの基礎仕様を共有しており、設置寸法もほぼ同じです。
一方でAX-LSX3Cでは音声操作(クックトーク)・ヘルシオトレー対応メニュー・冷凍食材対応のらくチン1品など、操作性やメニュー面での改良が加えられています。発売後にソフトウェア更新でメニューが追加されることもあるため、購入前には最新のメニュー数やファームウェア対応状況を確認すると良いでしょう。
スペック比較:サイズ・容量・操作方法などの基本仕様
両モデルとも庫内容量は30Lで、サイズもほぼ同じです。高さは約490mm、幅は約430mm、奥行は約420mmで、設置スペースに大きな差はありません。熱源はスチーム加熱方式で、両機ともウォーターオーブンとしての基本的な使い勝手を共有しています。操作方法はAX-LSX3Bは物理ボタンやダイヤルを中心にした従来型で、AX-LSX3Cは液晶パネルと音声操作、アプリ連携も活用できるため、操作方法の幅が広がっています。庫内の高さや奥行きもほぼ同一なので、旧モデル用のトレーや容器も基本的に使用可能です。
スペックをまとめた比較表
| 項目 | AX-LSX3C | AX-LSX3B |
|---|---|---|
| 発売年 | 2024年 | 2023年 |
| 容量 | 30L | 30L |
| サイズ | 約490×430×420mm | 約490×430×420mm |
| カラー | プレミアムブラック/ブラストメタルホワイト | プレミアムブラック/ブラストメタルホワイト |
| クックトーク | 対応 | 非対応 |
| ヘルシオトレー対応メニュー | 一部対応 | 非対応 |
| らくチン1品(冷凍対応) | 対応 | 非対応 |
| アプリ連携 | 強化 | 対応 |
どちらを選ぶ?AX-LSX3BとAX-LSX3Cの選び方
AX-LSX3B(旧モデル)が向いている人
AX-LSX3Bは、価格を抑えつつヘルシオらしい基本機能をしっかり使いたい方に向いています。庫内容量は30Lで設置寸法も標準的なので、一人暮らしからふたり〜ご家族のキッチンまで使いやすいサイズ感です。操作は物理ボタンやダイヤル中心で、画面表示を見ながら直感的に操作したい方に適しています。発売当時の参考価格はおよそ150,000〜160,000円前後でしたので、購入の際は実勢価格と照らし合わせて検討するとよいでしょう。最新機能よりも安定した基本性能を重視する方、シンプルな操作感を好む方におすすめです。
AX-LSX3C(新モデル)が向いている人
AX-LSX3Cは、音声操作やスマホアプリとの連携を活用して機器を便利に使いたい方に向いています。クックトークによる音声案内や、アプリからのメニュー受信など、新しい操作体験が導入されており、らくチン1品で冷凍食材が使えるメニューなど機能面でも拡張されています。容量は30Lで置き場所は旧モデルと同じ目安ですが、操作は音声やアプリ操作を組み合わせることでより柔軟に使えます。発売時の参考価格はおよそ170,000〜180,000円前後で、利便性を重視する方や、調理の幅を広げたい方に向いています。日常の調理を少し便利にしたい方や、家電のスマート機能を試してみたい方におすすめです。
購入時のポイント:判断基準を整理
メニュー数で選びたい人向け
メニューの種類や調理の選択肢を重視する場合は、追加メニューや冷凍食材対応があるAX-LSX3Cを検討すると良いでしょう。どのメニューが利用できるかは、最新のソフトウェア更新によっても変わるため、購入前に確認しておくことをおすすめします。
アプリ連携を重視する人向け
スマホアプリとの操作や連携を活用したい場合は、AX-LSX3Cの方が対応範囲が広く、メニューの受信や調理の予約などがしやすくなっています。AX-LSX3Bも基本操作は可能ですが、より直感的に使えるのは新モデルです。
まとめ
AX-LSX3Cは新しい機能が追加され、音声操作やアプリ連携、冷凍食材対応メニューなど、日々の使用に合わせた使いやすさに配慮されたモデルです。より多彩な操作やメニュー選択が可能で、調理の幅を広げたい方に向いています。一方、AX-LSX3Bは価格帯が落ち着いており、基本的な機能が揃った安定感のあるプレミアムモデルとして十分活躍します。操作もシンプルで、従来通りの方法で調理を楽しみたい方に適しています。どちらも魅力的なモデルなので、ご自身の使用状況やキッチンの環境、操作の好みに合わせてじっくり比較して選んでみてください。

