ソイリッチとレコルトは、どちらも豆乳づくりに対応した調理家電として知られています。
比較すると、主に、大きさ（作れる量）や調理内容に違いがあります。
悩んだときは、どんな使い方をしたいか、を考えると選びやすいでしょう。
豆乳メーカーという部分で比較すると、レコルトでは、一般的な「豆乳」と「おから」ができあがります。
それに対し、ソイリッチの方は、おからと豆乳を分けずに「大豆を丸ごと豆乳としていただく」タイプです。
この他には、発酵調理もしたい場合や一度にたくさん作りたい場合は「ソイリッチ」、軽さや扱いやすさを重視するなら「レコルト」、というように目的に応じて考えるのがおすすめです。
ソイリッチとレコルトの違いを一覧比較
まずは、ソイリッチとレコルトの違いを全体的に確認します。
どんなポイントに差があるのかを一覧で把握しておくと、このあと比較が理解しやすくなります。
- 作れる内容の傾向：どちらも豆乳に対応（ソイリッチはおからに分けずに一緒に飲める仕様）。ソイリッチは発酵調理にも対応
- 容量と調整の幅：ソイリッチは300ml～1,000ml、レコルトは300ml～600ml
- 本体サイズと重さ：ソイリッチは約1.8kg、レコルトは約970g
- 洗いやすさ：どちらも洗浄モードあり。レコルトはプラグカバー付き
- 付属レシピの考え方：ソイリッチは説明書掲載、レコルトは専用レシピブック付き
- 保証内容：ソイリッチは返品保証付き、レコルトは1年保証
- 価格の目安：ソイリッチは約14,000円前後、レコルトは約13,000円前後
ソイリッチとレコルトを項目別に比較
ここからは、それぞれの違いを項目ごとに詳しく見ていきます。ご自身の使い方に合うかどうかを考えてみてください。
作れるメニューと使い方の傾向
豆乳の仕上がりについて
どちらも豆乳やスープなどの調理に対応していますが、豆乳の仕上がり方と使い方に違いがあります。
ソイリッチは、大豆を細かく粉砕し、おからを分けずにそのまま飲むことを想定した仕上がりです。濾す作業を前提としていないため、豆乳づくりの流れをできるだけシンプルにしたい場合に合っています。
一方、レコルトは、豆乳とおからが一緒に仕上がる仕様ですが、一般的な豆乳と同様、おからを一緒に飲むことを想定していないため、仕上がり後に濾す工程が必要になります。
おからを別に取り分けて調理に使いたい方にとっては、使い道を広げやすい構成とも言えます。
「豆乳をそのまま飲みたいか」「おからを分けて使いたいか」「濾す作業をどう感じるか」といった点は、実際の使いやすさに直結するポイントです。
ソイリッチは発酵調理対応
どちらもスープなどの調理に対応していますが、対応しているメニューの考え方には違いがあります。
ソイリッチは発酵調理にも対応しており、一定の温度管理が必要なメニューを想定した設計です。時間をかけて仕上げる調理を組み合わせたい場合に使い道が広がります。
レコルトは、食材の形を残す調理を前提とした構成になっており、具材感のあるスープなどを想定した使い方に向いています。
容量・人数の目安
ソイリッチは冷調理で最大1,000ml、温調理で最大800mlまで対応しており、1～5人分を目安に使える容量です。使用量に応じて細かく調整できるため、人数に幅がある家庭でも使いやすい構成と言えます。
レコルトは300ml～600mlの範囲で使う仕様になっており、1～3人分を想定したサイズ感です。毎回使い切りやすい量で調理したい場合には、このサイズ感が合うと感じる方もいます。作る量の目安を基準に考えると選びやすくなります。
本体サイズ・重さの違い
本体の重さは、ソイリッチが約1.8kg、レコルトが約970gです。この差は数字で見る以上に、持ち上げたときの感覚に表れやすいポイントです。調理後に注ぐ動作や、洗浄のために本体を移動させる場面では重さの違いが影響します。
レコルトは軽量な設計のため、頻繁に出し入れしたい場合や、収納場所を移動させることが多い環境でも扱いやすい傾向があります。設置場所や使用シーンを想像しながら選ぶとイメージしやすくなります。
お手入れのしやすさの違い
両製品とも洗浄モードが搭載されており、使用後の内部をある程度まで自動で洗える構成です。調理直後に一度洗浄モードを使うことで、後片付けの工程を整理しやすくなります。
レコルトにはプラグカバーが付属しているため、水回りでの作業時に配慮された設計になっています。ソイリッチの場合はその点を意識しながら作業する必要がありますが、基本的な洗い方自体はどちらもシンプルです。
レシピの考え方（数・使いやすさ）
ソイリッチには、取扱説明書内に11種類のレシピが掲載されています。基本操作を確認しながら使い始めたい場合に役立つ構成で、使い方の流れを把握しやすい内容です。
レコルトは料理家監修のレシピブックが付属しており、30種類のレシピが紹介されています。完成イメージを見ながら調理したい方にとって参考にしやすい構成と言えます。レシピをどの程度活用したいかは、選ぶ際の一つの判断材料になります。
保証内容の違い
保証期間はいずれも1年ですが、内容には違いがあります。ソイリッチは購入条件を満たすことで返品保証が用意されており、使用感を確認したうえで判断できる仕組みです。購入先によって条件が異なるため、事前に確認しておくと安心です。
レコルトは返品保証はありませんが、一般的な1年保証が付いています。通常使用を前提にしたサポート内容となっているため、購入後の対応範囲について把握したうえで選ぶと考えやすくなります。
価格の目安とセット内容の違い
価格の目安としては、ソイリッチが単品で14,980円前後、レコルトが13,200円前後で販売されているケースがよく見られます。ソイリッチは本体のみのほかに、大豆が付属する基本セットや量の異なるセットが用意されており、選ぶ内容によって総額が変わります。初回に必要な材料をまとめてそろえたい場合は、セット内容まで確認しておくと判断しやすくなります。
一方、レコルトは本体単品での販売が中心で、価格構成が分かりやすい点が特徴です。必要な材料を別途準備する前提にはなりますが、初期費用を抑えたい場合には検討しやすい価格帯と言えます。価格だけでなく「何が付属しているか」をあわせて見ることが大切です。
比較表で違いをまとめて確認
| 比較項目 | ソイリッチ | レコルト |
|---|---|---|
| 価格の目安 | 約14,000円前後 | 約13,000円前後 |
| 容量 | 最大1,000ml | 最大600ml |
| 重さ | 約1.8kg | 約970g |
| レシピ | 11種類 | 30種類 |
| 洗浄 | 洗浄モードあり | 洗浄モード＋プラグカバー |
| 保証 | 1年＋返品保証 | 1年保証 |
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豆乳に対応し、自動で加熱が進む
ソイリッチとレコルトは、どちらも豆乳に対応した調理家電で、選択したメニューやモードに応じて自動で加熱が進む仕組みを採用しています。材料と水分を入れて操作を行うと、加熱から撹拌までが連動して進むため、途中で細かな調整を行う必要はありません。
豆乳づくりにおいては、加熱温度や攪拌のタイミングが仕上がりに影響しやすいポイントですが、どちらの機種も本体側で工程が管理される設計です。そのため、毎回ほぼ同じ流れで調理を進められる点が共通しています。
また、使用後は容器の中から中身を取り出しやすく、内部を洗いやすい形状になっています。そのため、次に別のメニューを作る前の準備がしやすく、日常的に使うことを想定した設計である点が両機種に共通しています。
どんな人に向いている？選び方の目安
ソイリッチが向いているのはこんな方
- 容量に余裕があるモデルを探している方
- 発酵調理にも対応したい方
- 返品保証が付いた商品を選びたい方
ソイリッチは、作れる量に余裕があり、返品保証が用意されている点が特徴です。人数に合わせて使いたい場合や、購入前に条件をしっかり考えて選びたい場合に検討しやすいモデルと言えます。
レコルトが向いているのはこんな方
- 本体の軽さを重視したい方
- 洗いやすさを大切にしたい方
- レシピを参考にしながら使いたい方
レコルトは、本体が軽く扱いやすい点や、後片付けのしやすさを意識したつくりが特徴です。調理から片付けまでの流れを分かりやすくしたい場合や、付属のレシピを見ながら使いたい方に合ったモデルです。
まとめ
ソイリッチとレコルトは、どちらも豆乳に対応した調理家電です。主な違いは、作れる量と搭載されている機能です。使い方をイメージして選ぶと判断しやすくなります。
一度にたくさん作りたい方（冷調理で最大1,000ml・温調理で最大800mlまで対応）、発酵調理も使いたい方にはソイリッチが合っています。また、返品保証がある方がよいという方にもソイリッチが選択肢となります。
一方で、最大600ml程度の容量でも問題ない方や、本体が軽くコンパクトなモデルの方が扱いやすいと感じる方、発酵調理の機能がなくてもよい方にはレコルトが選択肢になります。
価格帯や基本的な機能は大きく変わらないため、使う人数や日常の扱いやすさを基準に選ぶとよいでしょう。